株式会社 亜門

Zazu Lending Investor Corporation

2013年、イギリス人とフィリピン人により設立されたZazu Lending Investor Corporationは、Oversea Filipino Worker（OFW、海外就労者）に対して、海外に向かう渡航及び準備費用を融資する会社です。

フィリピン中央銀行によると、2013年度のフィリピン人海外就労者によるフィリピンへの外貨送金額は、前年比7.6％増の251億ドルとなり、同行が統計を取って以来史上最高額を記録したそうです。この額は、フィリピンの2013年度国内総生産（GDP）の8.4％を占めています。

送金元の国別動向については、1位米国が前年比8.7%増の9,905百万米ドル（43.5%）、2位サウジアラビアが22.0%増の2,110百万米ドル（9.3%）、3位英国が23.2%増の1,320百万米ドル（5.8%）、4位アラブ首長国連邦が31.4%増の1,263百米ドル（5.6%）、5位シンガポールが22.9%増の1,064百万米ドル（4.7%）、6位カナダが55.4%減の880百万 米ドル（3.9%）、7位日本が31.2%減の695百万米ドル（3.1%）でした。

Philippine Overseas Employment　Administration（POEA、フィリピン海外雇用管理局）によれば、2013年のフィリピン人海外就労者数は1.8百万人、認可された求人件数は793,415件だったそうです。求人件数の40.9%が処理済みで、主にサービス業、製造業、専門職、技術系の職種が、募集されていました。そして、パーマネント（居住・永住者）、テンポラリー（契約労働者）、イレギュラー（違法滞在者等）から成る海外で働くフィリピン人は、8百万人を超えていると言われています。

フィリピン人の海外就労を促す要因は、貧困から逃れるためです。この出稼ぎ現象は、比較的所得水準の低い地方出身者に多く、エージェントを通じて、直接或いはマニラ首都圏を経由して、海外に就労する機会を得ています。しかし、貧困状態にある世帯は、海外へ出稼ぎに送り出すためのお金に事欠くので、渡航費や海外で生活を始める費用を集める必要があります。

Zazu Lending Investor Corporationの事業は、お金を投資家から長期貸付で集め、集めたお金を、渡航のために資金が必要なフィリピン人海外就労者数に貸付け、元本と利子を回収し、定期的な配当と、期限には元本を返すという内容です。

海外出稼ぎ労働者向けの無担保融資は、ハイリスクと見なされるため、通常の金融機関では、月金利は5％を超えます。しかし、Zazu Lending Investor Corporationは、就労斡旋のエージェントとの協力により、融資対象者の審査を厳格化しています。平均的な融資額は、1,200米ドルですが、その月金利は4％未満、しかも融資の不履行率は3％未満に留めています。

海外出稼ぎ労働者向けの無担保融資事業を行うZazu Lending Investor Corporationとの事業提携などにご関心のある方は、からご連絡下さい。